聖杯6
思い出は美しいものです。でも、今のあなたも輝いています
絵の解説
あなたは男の子から花束を受け取っています。ふたりは見つめ合って微笑んでいます。しかし女の子は首筋と手の甲を隠して、まるで老婆のようにも見えます。そして男の子は少し大きく描かれています。 おばあちゃんになったあなたは、過去に好きだった人(それは今の彼(旦那さん)かもしれません)を思い出しています。過去の彼は時間とともに美化されて、あなたにとって大きな存在になっているのです。
あなたが住んでいる遠方の建物は屋根が傷んでおり、あなたは今の状態を決して良いものだと思っていません。その証拠にお城に向かって歩いている今の彼のことを、傷んだ屋根と同じ灰色に評価してしまっています。
しかし建物もお城も黄金に輝いています。あなたが思い出している過去の彼と見つめ合っているシーン、それはとても美しいものですが、同様に今のあなたたちも輝いているのです。あなたはボロ屋に住んでいるように思っていますが、彼にとっての今は黄金に輝くお城なのです。
ふたりが見つめ合っている過去から現在へ続く庭も黄金に輝いています。過去が美しく、その過去を大切にしているのなら、そこから今までの経緯も、今位置している現在も大切にしなければなりません。
正位置
過去を懐かしがっています。そして、現在がとても陳腐だと思っています。
未来に今を振り返ると、陳腐な現実さえ美しいと思えてしまいます。成長できていません。
意識を現実に引き戻すことが必要です。
過去の彼はとても素敵だったかもしれません。でも、あなたはその素敵な彼と黄金の庭を歩んできました。今の彼を過小評価していませんか?
彼は今のあなたとの生活が黄金に輝いていると思っています。
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