ホロスコープの読み方・占い方 時期

トランジット

トランジットは自分のホロスコープ(出生図=ネイタルチャートと言います)と、その時のホロスコープ(トランジットと言います)との関係を見ていきます。
実際には

・トランジットの惑星がネイタルチャートにどのようにアスペクトしているか。
・トランジットの惑星がネイタルチャートのどこのハウスに入室しているか。

を見ます。

トランジットの見方

主にトランジットの木星以遠の惑星()が自分のホロスコープの内側の惑星()にどのようにアスペクトしているのかで大まかな流れを確認します。
アスペクトの解釈は通常通りですが、オーブは1度です。

個人的には外側の惑星同士、トランジットの内側の惑星の影響は特別の場合を除いてほとんど見ていません。
(トランジットの内側の惑星の影響は経験上有効性が感じられないため、短期間の時期を見る場合はハーフサムを使用しています)

ハウスイングレス

トランジットの惑星が自分のホロスコープのどのハウスに入室しているかで時期意を見る際は、使用するハウスシステムにより著しく変わってくることを考慮しなければなりません。

ただし、ハウスイングレスで重要な1,7,10ハウスの境界線はプラシーダス、コッホのどちらを使用しても変わりません。
また、石川源晃氏は著書の中でハウスイングレスを使用する場合は、コッホでなければ効果がないと記しています。

サインイングレス

トランジットの惑星がどの宮(星座)に位置しているのかによって時期を見る方もいらっしゃるようですが、トランジットのオーブは1度です。
従って、例えば
「木星が牡羊座にいるから牡羊座の人はラッキー!」
「土星が牡牛座にいるから牡牛座の人は辛い時期」
というのは適切ではないと考えます。

資料1でも分かるとおり、ホロスコープに宮(星座)の境界線は書かれていません。ホロスコープでは宮(星座)は点になります。「◇星が○○宮(座)にある」ではなく、「◇星は○○宮(星座)△△度××分にある」というように、惑星は点を占有しています。
一方ハウスは境界線(カスプ)以外は面を表しており、「◇星は○ハウスにある」となります。
サインイングレスは天文暦があれば簡単に時期を見ることができます。しかしコンピューターが発達した現在ではより細かく見ていくことが可能ですから、この方法で時期を見るのは安易だと考えます。対面占いでもサインイングレスは見ていません。

良い時期・悪い時期

木星が良い時期、土星が悪い時期とは一概に決めることはできません。自分のホロスコープがどのような性質を持っているのか、行動を起こそうとする内容はどのようなものなのか、それらにより惑星の使い方は異なってきます。
また、良い時期、悪い時期が同時に起こることがあります。その場合は相殺されるのではなく吉凶両方が起こります。
従って、直近でしなければならないことがあるのなら(極端な話)良い時期だけを探るだけでも有益です。